南部利視とは? わかりやすく解説

南部利視

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/24 18:14 UTC 版)

 
南部利視
南部利視
時代 江戸時代中期
生誕 宝永5年4月26日1708年6月14日
死没 宝暦2年3月28日1752年5月11日
改名 吉助(幼名)、信視、利視
別名 号:徳州、壺雲斎
官位 従四位下修理大夫大膳大夫
幕府 江戸幕府
主君 徳川吉宗家重
陸奥盛岡藩
氏族 南部氏
父母 南部信恩:黒沢氏の娘・浄智院
養父南部利幹
兄弟 利視永井直期正室ら
正室榊原政邦の娘・国姫
側室:瀬山氏
信伝、信居、三戸信駕、信周、三戸信明、利正、アイら
養子利雄
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南部 利視(なんぶ としみ)は、江戸時代中期の大名陸奥国盛岡藩の第7代藩主官位従四位下修理大夫大膳大夫

経歴

宝永5年(1708年)、第5代藩主・南部信恩の次男として誕生。信恩の死後に生まれたため、叔父の利幹が6代藩主となった。幼少時は毛馬内直道が近習を務めた。享保10年(1725年)7月21日、利幹の末期養子として家督を継いだ。同年7月28日、8代将軍徳川吉宗御目見した。同年12月18日、従五位下・修理大夫に叙任した。寛延2年(1750年)12月18日、従四位下に昇進する。寛保4年(1744年)1月27日、頭髪の薄さから幕府に惣髪願いを出し、許可されている。

藩主の就任当時は18歳で、家老・中野光康(吉兵衛)に藩政を委ねた。しかし、中野は前藩主時代の倹約政策を破棄して旧制度を復活させたため、翌年には参勤交代の下向の費用に窮する事態となる。なお、藩主・利視は「頗る遊狩を好み、普く領内を巡視せるを以て、能く風俗を諳じ民情」(『南部史要』)に通じていたという。

長男の信伝は旗本南部信弥の養子としており、前藩主・利幹の長男(利視の従弟)利雄を養子にして家督を継がせた。宝暦2年(1752年)に死去した。

なお、次男の南部信居は新屋敷三戸家を、三男の三戸信駕は角屋敷三戸家、四男の南部信周は中屋敷三戸家を興している。

系譜

子女は11男8女、うち1人は養女

  • 父:南部信恩(1678-1707)
  • 母:浄智院 - 黒沢氏
  • 養父:南部利幹(1689-1725)
  • 正室:国姫、本性院 - 榊原政邦の娘
  • 側室:要津院、綾 - 横浜通宴の娘
    • 長男:南部信伝 - 南部信弥の養子
    • 五男:三戸信明
  • 側室:円成院 いよ - 漆戸茂英の娘
  • 側室:瀬山氏
  • 側室:霜林院、三保 - 関式忠養の娘
    • 三男:三戸信駕
    • 女子:アイ - 真涼院、牧野惟成正室
  • 側室:普明院、艶 - 工藤祐定の娘
    • 四男:南部信周
  • 養子

参考文献

  • 藩主人名事典編纂委員会編集『三百藩藩主人名事典 第1巻』(新人物往来社、1986年)
  • 岩手県姓氏歴史人物大辞典編纂委員会 編さん『岩手県姓氏歴代人物大辞典』(角川書店、1998年)

関連項目


南部利視(水上保広 / 出演シリーズ:第7部…劇中では南部修理大夫)

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陸奥盛岡藩第七藩主

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