半島西側海域
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/31 01:14 UTC 版)
韓国と北朝鮮はこの北方限界線周辺で軍事衝突を繰り返しており、特に1999年の第1延坪海戦と2002年の第2延坪海戦では北朝鮮が北方限界線を越境、韓国軍と戦闘が発生し、戦死者も出る事態となっている。2009年11月10日には、7年ぶりに大青海戦と呼ばれる両国間での銃撃戦が発生した。2010年3月26日には白翎島付近にて韓国軍の浦項級コルベット「天安」が爆発し沈没する天安沈没事件(乗組員104名のうち46名が死亡または行方不明)が発生した。韓国軍と民間の合同調査団(韓・英・米・豪・スウェーデン)は北朝鮮の魚雷が原因と断定している。 2010年11月23日、北朝鮮は「延坪島周辺海域での韓国の軍事訓練に対抗」との名目で、朝鮮戦争休戦後初めて“民間人の住む陸地”である大延坪島に向けて砲撃を加え、韓国軍兵士2名、島の民間人2名計4名の死亡が確認された(延坪島砲撃事件)。 2020年9月24日、小延坪島沖合で失踪した漁業指導員の死亡が確認された。指導員は、北朝鮮への渡航を試みて北朝鮮側の監視船に接近、いくつかの質問を受けた後に射殺され、油をかけて燃やされたとものと見られている。 北朝鮮の漁船が北方限界線を越えた海域で操業を行うことが度々あり、その都度海洋警察庁との小競り合いを繰り返している。
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