北海道警察本部爆破事件とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 固有名詞の種類 > できごと > 事件・事故 > 事件・事故 > 昭和時代戦後の事件 > 北海道警察本部爆破事件の意味・解説 

北海道警察本部爆破事件

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/06 06:47 UTC 版)

北海道警察本部爆破事件
場所 北海道札幌市中央区
標的 北海道警察本部庁舎
日付 1975年昭和50年)7月19日
午後1時57分頃
概要 爆弾テロリズム
攻撃手段 爆弾
武器 爆発物
死亡者 無し
負傷者 4名
犯人 不明
容疑 殺人未遂罪
動機 不明
対処 無し(公訴時効成立)
テンプレートを表示

北海道警察本部爆破事件(ほっかいどうけいさつほんぶばくはじけん)とは、1975年(昭和50年)7月19日北海道札幌市中央区で発生した爆弾テロ事件公訴時効が成立し、未解決事件となった。

事件の概要

1975年7月19日午後1時57分頃、北海道札幌市中央区の北海道警察本部庁舎(以下「道警本部」)3階廊下にあった金属製ロッカーが突然大音響[1]とともに爆発した。白煙が辺り一面に充満し、窓ガラスや壁を吹き飛ばした。この爆発で、近くにいた警察官と事務職員の4人が負傷したが、この日は土曜日で大半の職員が午前で退庁したため、被害者は少数だった。3階は道警本部警備部が置かれており、北海道における公安警察の中枢であった。

その後の現場検証で、多くのパチンコ玉と粉ミルクの破片が発見された。これらの証拠から、粉ミルク缶に火薬と殺傷能力を高めるためのパチンコ玉を詰めた「パチンコ玉爆弾」であることが判明した。

この日の午後6時27分頃、道警本部の電話交換台に「大通公園コインロッカー18号」と言って、そのまま切れた不審電話があった。警察官が付近を調べたところ、「市営地下鉄大通駅コインロッカー18号」にラベルエンボッサー(現在のラベルプリンターに相当する機器)で打たれた全文カタカナの犯行声明文が貼られていた。犯行声明文は「東アジア反日武装戦線」名義で、「アイヌモシリを植民地支配している北海道警察を攻撃した」旨が記されていた。

ちょうど2ヶ月前の5月19日に連続企業爆破事件を起こした東アジア反日武装戦線のメンバーが一斉検挙されており、彼らの残党による犯行とみられた。1976年3月の北海道庁爆破事件の容疑で逮捕された大森勝久が道警爆破事件の容疑でも逮捕されたが、道警爆破事件に関しては証拠不十分で不起訴となっている。最終的に公訴時効が成立し、未解決事件となった。

脚注

  1. ^ この大音響は隣接する北海道議会にも轟き、一時審議を中断したほどであった。

参考文献

関連項目





固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「北海道警察本部爆破事件」の関連用語

北海道警察本部爆破事件のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



北海道警察本部爆破事件のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの北海道警察本部爆破事件 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS