北朝鮮への帰還運動
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 16:47 UTC 版)
「在日本朝鮮人総聯合会」の記事における「北朝鮮への帰還運動」の解説
詳細は「在日朝鮮人の帰還事業」を参照 1950年代から1980年代にかけ、朝鮮総連は北朝鮮を「地上の楽園」などと宣伝し、在日朝鮮人とその家族の多くを永住帰国・移住させた。また日本政府も、赤十字社組織を通じて帰国希望者を韓国や北朝鮮に帰国させる事業を行っていた。しかしながら、朝鮮動乱で国内の共産主義者約10万人を裁判なしで殺していた韓国政府側は在日自国民の受け入れを拒否し、 1959年(昭和34年)には韓国の工作員によって妨害爆破テロや朝鮮総連幹部へのテロ未遂事件が起きた(日赤爆破未遂事件)。これが原因となり、2000年代に入り脱北者を中心に相次いで朝鮮総連に対し訴訟が行われている。 2008年(平成20年)6月には、日本在住の脱北女性が朝鮮総連を相手に大阪地裁に訴訟を起こし、原告女性によると、朝鮮総連の「北朝鮮は地上の楽園」などという嘘の宣伝により北朝鮮へ帰還したが、実際は過酷な労働を強いられ、拷問され、差別され、囚人や奴隷と変わらない生活を強いられ、「(朝鮮総連は)人をだまし、組織的に誘拐した。人権と自由を無差別に奪った悪魔みたいな団体だ」「私1人の問題ではない。今も強制収容所の中で必死に生き延びようとしている人がいる」と訴えた。この訴えに対し、朝鮮総連は「同胞社会と日朝関係に害を与える以外のなにものでもない」と主張した。
※この「北朝鮮への帰還運動」の解説は、「在日本朝鮮人総聯合会」の解説の一部です。
「北朝鮮への帰還運動」を含む「在日本朝鮮人総聯合会」の記事については、「在日本朝鮮人総聯合会」の概要を参照ください。
- 北朝鮮への帰還運動のページへのリンク