北朝鮮による再会家族への再教育と没収
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/22 09:09 UTC 版)
「離散家族」の記事における「北朝鮮による再会家族への再教育と没収」の解説
北朝鮮は「金剛山での再会行事」にこだわってきた。 北朝鮮は毎回、韓国側の家族と面談した自国側の離散家族を再会事業終了後に解放させずに平壌に合宿させて思想教育させていると判明している。脱北者によると思想教育は主に再会事業最中に自己に表れた問題点などを反省する「自己批判」が中心と語られている。韓国側の家族と交わした対話内容を振り返って北朝鮮当局に提出し、韓国側の家族から受け取ったお金や贈り物を申告して朝鮮労働党に渡すことが義務付けられている。韓国当局によると「事前教育を受けたが、いわゆる『南朝鮮の水抜き』のために少なくとも最低2週間は集団生活をさせて、北朝鮮社会復帰の準備をする」と解説している。北朝鮮は第1回から3回まではソウル・平壌同時交換方式を許していたが、韓国ソウルの一流ホテルに宿泊し、ソウル市内の主要施設を参観した北側離散家族が北朝鮮帰還後に家族・親戚に話してしまうなど韓国など西側世界の発展で驚愕して北朝鮮の遅れを知ってしまうからである。そのため、以降は北朝鮮住民の韓国訪問を北朝鮮政府が制限している。北朝鮮は離散事業にて出席者らが韓国側の親戚から貰った現金やプレゼントなどを申告させ、そのほぼ全てを忠誠資金として差し出させている。北朝鮮側の離散事業参加者にとって「飴玉一つ申告し忘れたら」命に関わるため、北朝鮮当局に受け取ったモノを差し出さざるをえない状況となっている。
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