北方王国の滅亡
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/03/19 08:01 UTC 版)
イシルドゥアの子孫が治めるアルノールの王国は、エアレンドゥアの息子たちの不和のため、アルセダイン、ルダウア、カルドランの三国に分裂した。アルセダインではイシルドゥアの血筋が守られたが、他の二国においては絶えた。かれらは土地をめぐって争い、ドゥーネダインの衰亡を早めた。第三紀の1300年ごろ、アルセダインのマルヴェギル王の治世に、ナズグールの首領がエテン高地の北方にアングマール王国を築いた。ルダウアはアングマールと結託した邪悪な山岳人の領主の支配する国となり、アングマールとともにアルセダインを攻めた。アルセダインはカルドランのドゥーネダインや、裂け谷のエルロンド、リンドンのキーアダンの援助を受けながら幾世代ものあいだ戦ったが、カルドランのドゥーネダインは絶滅し、アルセダインは国土を失った。1974年、北方王国は滅んだ。しかし翌1975年、ゴンドールのエアルニル王は、息子のエアルヌアを艦隊とともに北方へと派遣し、艦隊はリンドンについた。リンドンのキーアダンはかれに従うものを集め、その全勢力とゴンドール軍とで、フォルノストのアングマール軍を討った。アングマールの魔王は敗残兵を集めてアングマールへと逃げ去ろうとしたが、追いついたエアルヌア率いる騎兵部隊とグロールフィンデル率いる裂け谷の軍勢にはさまれ、アングマール軍は全滅した。その時アングマールの魔王は黒い馬にまたがってあらわれ、遺恨を晴らすため、恐ろしい叫び声をあげてエアルヌアを攻めようとした。しかしエアルヌアの乗馬は魔王の叫びを恐れて、エアルヌアを乗せたまま遠くへ走り去った。魔王は笑ったが、グロールフィンデルがかれを追うと、逃走した。 1976年 王国を失ったドゥーネダインたちは野伏となり、王の代わりに族長をいただいた。代々の族長は全て裂け谷で養育され、北方王国の宝、バラヒアの指輪、折れたナルシル、エレンディルの星、アンヌミナスの王笏は、裂け谷で保管された。
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