包丁芸
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/08 15:38 UTC 版)
『徒然草』第231段では「園の別当入道」として登場する。包丁芸が巧みだった事から、ある時に皆が基氏の包丁芸を見たいと願ったという話が記されている。その時、周囲の期待を感じた基氏は遠慮を込めて少々勿体ぶった対応をしたのだが、その様子を聞いた西園寺実兼が「なんでまた、そんなもったいぶった言い方をする必要があるんだ」と言ったという。何事もわざとらしい演出は煩わしく、率直な振る舞いをする方が良い、という教訓話である。 後堀河院の外戚として持明院一門は急速に官位昇進をするようになり、基氏も若くして昇進が早かった。しかし、後堀河院が早くに崩御した事から外戚家ではなくなり、そうした背景が基氏に「遠慮」の気持ちを起こさせた可能性がある。そのような視点に立てば、西園寺実兼の発言はその時の新たな外戚家の人ならではの発言と見る事が出来る。
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