包丁を持ち出したのは、どちらか?
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/01/05 14:30 UTC 版)
「八戸市女子中学生刺殺事件」の記事における「包丁を持ち出したのは、どちらか?」の解説
被害者の右足元近くには、台所にあるはずの小型の出刃包丁が落ちていた。血痕が全く付着しておらず、凶器としては使われていない。 犯人は、凶器をあらかじめ準備していたと見られている。「誰が、どのタイミングで、何の目的でこの包丁を台所から持ち出した」のか、警察も着目していた。 被害者は、帰宅した後、部屋にかばんを置き、六畳居間の室内灯をつけ、コタツのスイッチも入れたと見られている。 「帰ってすぐ犯人に襲われた」とすると、被害者が包丁を台所から持ち出すことはほとんど無理と考えられる。台所にもみ合った跡などもないので、「犯人を振り切って台所に行き、包丁を取り出した」とも考えられない。逃げるのならば、玄関がすぐ近くにあるので、外へ逃げることも可能だったと思われる。 また、「犯人が台所から包丁を持ち出しておいて、刺す時だけあらかじめ準備していた凶器に取り替えた」とも考えにくい。 台所に血痕がない点から、「負傷する前に、被害者が威嚇・防衛などの目的で持ち出した」可能性もあると、警察は見ている。 つまり、「警戒感を抱かない顔見知り」か「その他の訪問者」を玄関で迎えた後に身の危険を感じ、持ち出したが奪われ、放置された、という可能性もある。これは「被害者と犯人が、顔見知りかどうか」を判断する、重要なポイントになっている。
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