力士養成員の報酬
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 22:26 UTC 版)
幕下以下は「力士養成員」と呼ばれ、給与と力士褒賞金は支給されないが、場所手当と本場所の成績による幕下以下奨励金(勝ち星1つごとに支給される勝星奨励金と勝ち越した数に応じて支給される勝越金)が本場所ごとに年6回支給される。 幕下:165,000円 三段目:110,000円 序二段:88,000円 序ノ口:77,000円 (2019年1月現在) 項目幕下三段目序二段序ノ口場所手当 165,000円 110,000円 88,000円 77,000円 年額報酬 990,000円 660,000円 528,000円 462,000円 勝星奨励金(1つあたり) 2,500円 2,000円 1,500円 1,500円 勝越金(1つあたり) 6,000円 4,500円 3,500円 3,500円 成績による場所ごとの収入の計算式を示すと次のようになる。 7戦全敗:場所手当のみ 1勝6敗:場所手当+勝星奨励金1勝分 2勝5敗:場所手当+勝星奨励金2勝分 3勝4敗:場所手当+勝星奨励金3勝分 4勝3敗:場所手当+勝星奨励金4勝分+勝越金1点分 5勝2敗:場所手当+勝星奨励金5勝分+勝越金3点分 6勝1敗:場所手当+勝星奨励金6勝分+勝越金5点分 7戦全勝:場所手当+勝星奨励金7勝分+勝越金7点分 上に示した成績の負け数には休場も含む。幕下上位及び序ノ口下位の八番相撲の場合は、負け越している場合は勝越金がないため7番取って同じ数の白星を挙げた力士と同じになるが、勝ち越している場合は上の式にそのまま当てはまらず、勝越金が偶数点分になることが起こりうる。また今後出る可能性はほぼないと思われるが、引分や痛み分けが絡んだ場合も上の式にそのまま当てはまらないことが起こりうる。 このほか、本場所における電車賃が乗車券で支給される。 力士養成員でも、寝食は各々相撲部屋でできる(費用は協会から部屋持ち親方に対して、力士養成員1人につき月額70,000円、年額840,000円が支給されている)うえに、共同の食事「ちゃんこ」もあるので、幕下以下の生活が続いても食いはぐれることはない。ただし慣習としての部屋への上納つまり「持ち出し」もあるので必ずしも全額が可処分所得になるわけではない。特に親方、部屋の看板である十両以上の力士はかなりの額を「持ち出し」せねばならないが、逆に部屋に十両以上力士がいるかいないかで部屋の生活水準、ひいては本場所成績が大きく異なってくる。
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