創業以前(1951年 - 1974年)
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「バンガード・グループ」の記事における「創業以前(1951年 - 1974年)」の解説
創立者のジョン「ジャック」ボーグルはプリンストン大学の卒業論文では、投資信託が継続的に市場平均を上回ることは極めて難しく、それより市場平均に連動する幅広く分散されたインデックス型投資信託(インデックス・ファンド)のほうが有効な投資ツールだ、と述べた。1951年にボーグルが書いた、低コスト、分散、規律などというインデックス投資の基本原則を見通していた論文が、バンガードの立ち上げ後に商品化させたインデックス・ファンドの基礎的なコンセプトとなった。 ボーグルが書いた卒業論文が、プリンストン大学の卒業生である米国で最も歴史のあるバランスファンドのウェリントン・ファンドの運用会社を1929年に創業したウォルター・L・モーガンの目にとまった。モーガンは22歳の青年を1951年にフィラデルフィアを拠点とする自身の投資運用会社であるウェリントン・マネージメントで採用した。これが、ボーグルの資産運用業界におけるキャリアの始まりだった。1965年にボーグルは35歳にしてウェリントンの社長として就任し、1966年にはボストンに拠点を置くファンド・マネジメント会社とM&Aを行ったが、M&Aが失敗してしまったため、1974年にM&Aの責任者であったボーグルは一度社長を解任された。ボーグルはそのことについてこう述べている:「あれ(解任されたこと)は、言い訳がきかない酷い間違いだったが、大きな学びでもあった。あのときクビになっていなければ、現在のバンガードは存在しない。」
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