創業から1940年代
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/17 09:10 UTC 版)
「ランダムハウス」の記事における「創業から1940年代」の解説
ランダムハウスの創業者の一人、ベネット・サーフは出版社ボニ・アンド・リヴライト(英語版)で副社長をしていた。1925年、ベネット・カーフとドナルド・S・クロッパー(英語版)はボニ・アンド・リヴライト社からモダン・ライブラリー(英語版)を買収し、独立して事業を開始した。1927年、社名を変更し、ランダムハウスを設立した。名前の由来は「本題を離れてランダムに本をちょっとだけ出版するつもりと仲間内で言っていた」ことである。現在も使われている会社のロゴはこの時、友人のロックウェル・ケント(英語版)が作成したものである。最初に出版されたのはヴォルテールの『カンディード』とハーマン・メルヴィルの『白鯨』の再版本である。この挿絵はケントが描いた。 1930年代、現代文学や児童書の出版を行った。この頃から「ペーパーバック革命」と呼ばれる出版ブームが起きていた。1934年、発禁処分を受けたジェイムズ・ジョイスの『ユリシーズ』を出版し名をはせた。その後、トルーマン・カポーティ(『ティファニーで朝食を』や『冷血』の作者)やユージン・オニール(ノーベル文学賞受賞)、ジョン・オハラ(英語版)、ジェームズ・ミッチェナーなど、人気作家の著書を次々と出版した。 1940年代、辞書出版に参入した。最初に出版されたのは「American College Dictionary」(1947年)である。その後、「Random House Dictionary of the English Language」大辞典(1966年)を出版した。後に日本語版として『小学館ランダムハウス英和大辞典』が出版された。現在は「Random House Webster's College Dictionary」を出版している。またカナダにも進出した(1944年)。
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