前身:イーストボーン電気軌道
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/03/27 05:09 UTC 版)
「シートン電気軌道」の記事における「前身:イーストボーン電気軌道」の解説
シートン電気軌道の創設者は、ロンドン北部の町・バーネットで電気自動車などを生産していたランカスター電機工場(Lancaster Electrical Company)の社長、クロード・レーン(Claude Lane)である。 鉄道、特に路面電車が大好きであった彼は、自前で路面電車を作り実際に走らせるという夢を抱いていた。そこで1949年に実際の路面電車を模した小型車両を製造して各地のイベントで走行させたのに続き、1952年からはウェールズのリル(英語版)で恒久的な営業運転を行った。それと並行して、1953年にはイングランド南部のイーストボーンにモダン・エレクトリック・トラムウェイ・リミテッド社(Modern Electric Tramways Ltd)を設立し、610mm(2フィート)ゲージの小規模な電気鉄道を開業させた。これがイーストボーン電気軌道(Eastbourne Electric Tramway)である。 乗客増加により新型電車の製造や車両の大型化が進められた一方、クロードはイーストボーンへ鉄道事業を集中させるため1957年にリルの路線を廃止した。だが1960年代以降、モータリーゼーションの中でイーストボーンの道路網が整備されるのに伴い路線の保有免許が更新されない見込みとなった。そこでクロードは新たな路線、それもより大規模かつ大型車両が走行できる場所の模索を始めた。 イーストボーン電気軌道時代の7号電車(1959年撮影)
※この「前身:イーストボーン電気軌道」の解説は、「シートン電気軌道」の解説の一部です。
「前身:イーストボーン電気軌道」を含む「シートン電気軌道」の記事については、「シートン電気軌道」の概要を参照ください。
- 前身:イーストボーン電気軌道のページへのリンク