刺客と協力者
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/30 18:29 UTC 版)
神保平四郎(じんぼ へいしろう) 書院番。巻き込まれる形で山鹿素行一党に加わる。武芸とは無縁で人を斬ったことがなかったが、初めて岡部を斬る。 浅利又之進(あさり またのしん) 世捨て人のような生活をしている旗本。逃げて来た平四郎をかくまう。人殺しを嫌い、素行一党には加わらなかったが、平四郎の死に居合わせ、綱重らを倒す。 山鹿素行(やまが そこう) 軍学者。綱重暗殺の首謀者。北条氏長の弟子であったが、破門される。指示役に徹し、暗殺実行の際には離れて様子を見ていたため、生き残る。 山鹿みや(やまが みや) 素行の姪。平四郎などを一党に誘う。行動を共にするうちに平四郎に想いを寄せるようになる。 岡部を味方に引き止めるために身体を捧げるが、裏切りを知り、平四郎に斬らせる。 星野友之丞(ほしの とものじょう) 素行の弟子。長屋に住む貧乏御家人。平四郎をかくまう。岡部の死後、暗殺の指揮を執るよう素行に命じられる。暗殺決行の前夜、自身の罪がふりかからないようにするため、妻子に手をかける。 日下仙之助(くさか せんのすけ) 素行の弟子。小出治兵衛配下の幕臣だったが摩利支天への強い帰依から正気を失い、「自分こそが酒井を討てる」と信じ込むようになり、計画の役に立たないとして小出の身柄を酒井に売ったのち、北条が新たな謀反の首魁になるよう評定所へ直訴するが、冷淡に扱われ、出家する。 その後、寺院で追っ手から逃げるみやと偶然再会し、暗殺計画への参加を無理に申し出て、さらにみやを犯す。暗殺実行の直前にも言い寄り、拒まれたことで怒りにまかせてみやを絞め殺す。 別所隼人(べっしょ はやと) 素行の弟子。刑死した御広敷番・別所忠一郎の弟。評定所から兄の遺体を受け取ったのち、岡部に「逃げよう」と誘われ、怒り狂う。 渡海八兵衛(とかい はちべえ) 素行の弟子。吉原での襲撃計画の際、大門を閉めて綱重らを閉じ込める役割だったが、臆して役目を放棄する。逃げたのちの生死は不明。 助七(すけしち) 素性不明の無宿人。遊び好きで、吉原での暗殺計画を明かされた際、翌日が一斉休業日で計画に好都合であることを素行に教える。 岡部源十郎(おかべ げんじゅうろう) 素行の弟子。みやに好意を持っている。一党の頭となったが、気弱な性格から仲間を裏切ろうとしたため平四郎に斬られる。瀕死のところを北条に拾われ、素行が酒井暗殺を企てていることを明かして死ぬ。
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