初演と各地での再演
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/03 07:38 UTC 版)
「レクイエム (ヴェルディ)」の記事における「初演と各地での再演」の解説
初演はマンゾーニの一周忌に当たる1874年5月22日、ミラノ市のサン・マルコ教会で挙行された。この教会は音響が良いことからヴェルディ自身が選択したと伝えられる。指揮はヴェルディ自身、管弦楽はスカラ座のオーケストラを中心とする100名、合唱は120名という。ソリストはテレーザ・ストルツ(ソプラノ)、マリア・ヴァルトマン(メゾソプラノ)、ジュゼッペ・カッポーニ(テノール)、アルマンド・マイーニ(バス)である。うちストルツ、ヴァルトマン、カッポーニは1872年に行われた『アイーダ』イタリア初演(スカラ座)で主役を歌った3人であり、またストルツはこの頃ヴェルディの公然の愛人でもあった。 3日後の第2回目の公演からは会場をスカラ座に移し、ヴェルディが1度、若手ながら名指揮者のフランコ・ファッチオがさらに2度の演奏を行った。 この「レクイエム」は宗教曲としては異例の素早さで他国でも再演された。アメリカにおける初演は1874年11月17日、ヴェルディの弟子でもあった指揮者エマヌエーレ・ムツィオのタクトの下、ニューヨーク、アカデミー・オヴ・ミュージックで行われた。その他、ヴェルディ自身が指揮したものだけを数えても、パリ、オペラ=コミック座では1874年だけで7回、翌年の1875年には8回の公演(1875年はヴェルディがレジオンドヌール勲章(コマンドール)を受章することを記念したもの)、ウィーンでは1875年に4回(ヴェルディはそこでフランツ・ヨーゼフ勲章を受章)、ロンドンでは3回の公演が1,200名の大合唱を用いてロイヤル・アルバート・ホールで挙行されている。
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