初期のアメリカ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/13 04:42 UTC 版)
ボストンなどアメリカ最古級の都市ではその多くが方格設計を採用していない。しかし、独立戦争以前の時代に造られた一部の都市にはそのような配置が見られることがある。アメリカ最古の植民地であるニューヘイブン植民地は1638年の設立時に9つの小規模な方格になるように4×4の街路が設計されている。より大規模なものとして、フィラデルフィアでは1682年に直線的な方格状の街路が計画されており、これが北米初の本格的な方格設計の一つである。街の創設者であるウィリアム・ペンの要請に基づき、測量士トーマス・ホルム(英語版)は、西のスクールキル川から東のデラウェア川にかけて直角に交差する広幅員の道路体系と正方形の公園用地5つを設計した。ペンは当時ヨーロッパの各都市で問題になっていた過密や火災、伝染病といった都市問題対策に有効であるとして、この区画整然とした都市計画を推奨している。ホルムは方格設計の理想形としてこの草案を作成しているが、後に市によって大きな街区の中に路地が引かれている。そして、歴史上最も著名な方格設計の一つはニューヨーク市が実施した1811年委員会計画である。ハウストン通り以北におけるマンハッタンのほぼ全域を開発するこの計画は、先見性を伴った計画としてニューヨーク州議会が提案している。
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