初代ヴェノム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/04 09:38 UTC 版)
「ヴェノム (マーベル・コミック)」の記事における「初代ヴェノム」の解説
ヴェノム(Venom)の名前は「毒(猛毒)」に由来する。初代の本名は、エドワード・チャールズ・アラン・ブロック(エディ・ブロック)で、ニューヨーク出身。デイリー・ビューグルのライバル誌であるニューヨーク・グローブの人気記者であったが、スパイダーマンによって「シン・イーター」と呼ばれる連続殺人鬼の誤報記事を暴かれ、職を失い、妻にも去られてしまう。エディはスパイダーマンを逆恨みしていたが、その憎悪を抑えるべく、教会を次々に訪問していた。共生体が休眠していた教会にエディが来て、起きた共生体が寄生してヴェノムが誕生した。一人称は「We(俺たち)」である。本人は「自らは善、スパイダーマンは悪」という信念を持っている。 ボディビルダーでもあるエディはピーターより体格が良いため、ヴェノムはスパイダーマンと比べて体が大きい。そのパワーがコスチュームで強化された結果、パワーだけならスパイダーマンを凌いでいる。もともとエディ自身は320キログラム程度の重量を持ち上げることが出来たが、ヴェノム化することでパワーは40倍になっている。コスチュームは保護色に変化し、姿を隠すことが可能。スパイダーマンの特性でもある「壁や天井へのへばりつき」、「クモ糸(ウェブ)の発射」という部分を受け継いでいるが、学習進化してスパイダー・センスの回避まで行うようになった。このため、ヴェノムはスパイダーマンに易々と不意打ちを食らわせることができ、危険な敵となっている。新たな宿主に寄生してもその能力を使えるため、個人情報が筒抜けなのも利点となっている。 1987年、メリー・ジェーン・ワトソンの前にヴェノムが姿を現し、彼女を怯えさせる。1988年、スパイダーマンとヴェノムは対決し、エイリアン・コスチュームは封印され、ピーターは「赤と青のコスチューム」(メリー・ジェーンの手製)に戻った。 前回の敗北後、ヴェノムはスパイダーマンを南洋の島に誘き出す。スパイダーマンは死んだふりで誤魔化したが、ヴェノムは相手の死を確信し、自らの任務が終わったと思いこみ、エディとコスチュームは島で穏やかに暮らすことにした。 しかし、カーネイジ誕生の責任を取る形でスパイダーマンと共闘し、以後は「弱者の庇護者」を自称する。一時期は「庇護者」としてサンフランシスコに居住していた。悪に戻った後は、悪のヒーローチームシニスター・シックス(邪悪なる6人)に参加したこともある。この時はサンドマンと仲違いし、その命を奪う原因となった。 後に癌の悪化のため、共生体はエディから離れることを希望する。
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