分かち書き・ハイフン・分綴
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/08 03:38 UTC 版)
「1996年のドイツ語正書法改革」の記事における「分かち書き・ハイフン・分綴」の解説
ドイツ語の正書法の特徴に複合語をつなげて書くことがあり、この点は新正書法も同様だが、複合語か成句かの判断が従来と異なるため、従来続け書きされていたものが多く分けて書かれるようになった。ただし2006年の修正で再びつなげて書かれるようになったものも多い。 意味旧正書法1996年の新正書法分ける理由散歩に行く spazierengehen spazieren gehen 動詞+動詞 気をつける achtgeben Acht geben 名詞+動詞で名詞に自立性がある 公表する bekanntmachen bekannt machen 形容詞+動詞で形容詞に自立性がある 隣接する aneinandergrenzen aneinander grenzen 複合的副詞+動詞 一緒にいる zusammensein zusammen sein 副詞+sein 多すぎるお金 zuviel Geld zu viel Geld so/zu/wie+形容詞・副詞 ……のかわりに anstelle an Stelle / anstelle 複合的前置詞 ハイフンは複合語の構成部分を明示化するために使うことができる。数字(あるいは数字+接尾辞)を要素とする複合語は常にハイフンを加える。 分綴の規則は従来より制約が少なくなり、単独の母音字であっても分綴でき、⟨-st-⟩のsとtの間でも分綴できる。従来⟨ck⟩をハイフンで分ける場合に⟨k-k⟩と書いていたのを改め、⟨ck⟩の前で切るようにした。たとえばBäcker「パン焼き職人」は従来Bäk-kerと分けていたのをBä-ckerと切るようになった。合成語・派生語を構成要素の切れ目で分綴する規則は従来どおりだが、もはや合成語と感じられない場合や外来語では構成要素を無視した分綴も許容される。
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