出自と系統
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/06 01:49 UTC 版)
漢人系百済系 勝氏は前漢高祖の末裔で、その祖父の代から百済に住んでいた漢人系氏族といわれる西文氏(かわちのふみうじ)の末裔とされる。大和の勝氏は西漢氏の庶家ともいわれて、勝海舟は家系的にはこの系統とされる。 秦氏系 因幡・讃岐・紀伊・伊勢・駿河では秦氏の同族とされ、岸俊男も秦氏の中には「…勝」と称する氏族があると指摘している。伊藤信博も勝氏は秦氏と同族としている。 物部氏系 さらに近江の勝氏は物部姓の系統と伝わる。『寛政重修諸家譜』の勝氏系図では近江国坂田郡勝村を発祥とする物部姓の一族で勝命雅(市郎右衛門)が鉄砲玉薬同心の御家人から材木石奉行となって旗本に昇格したとされる。徳川家定附き小納戸役となった塩谷正路の祖父あたる塩谷正房の従兄弟で幕末に大奥御年寄となった瀧山の叔父にあたる勝甚三郎が男谷氏から迎えた婿養子が勝小吉、その子が海舟で幕臣として幕末から明治にかけて活躍する。 源平藤橘 その他には源平藤橘以降でいえば、清和源氏の村上氏・武田氏、藤原北家道兼流あるいは賀茂姓の本多氏、桓武平氏北条氏の系統とする異流も多いと伝わる。
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