再び客船として就役
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/03 15:59 UTC 版)
「オリンピック (客船)」の記事における「再び客船として就役」の解説
オリンピックは第一次世界大戦終結後に再び客船として就役し、その後20年近く現役の客船として栄光を保ち続けた。500回もの大西洋横断をこなし、先のUボートとの一騎討ちの逸話も加わって、晩年には「Old Reliable(頼もしいおばあちゃん)」という愛称で親しまれた。1934年に所属船会社のホワイト・スター・ラインがライバルのキュナードに合併してキュナード・ホワイト・スター・ラインとなった際には同社に継承されたが、1935年に引退した。 引退後のオリンピックは、そのまま解体される予定であったが、贅を尽くした豪華な内装を持つこの船を処分するのは惜しいという声があがり、内装の一部がオークションにかけられた。そしてダイニングの内装をイギリスの婦人が買い取り、屋敷として使用した。船体は1936年から翌年にかけ解体されている。 婦人の死後、その屋敷もまたオークションに出されていたが、世界有数の船会社であるロイヤル・カリビアン・インターナショナル社が落札。自社の船である2000年竣工のミレニアムのレストラン「オリンピック・レストラン」として室内はオリンピックの内装設備を利用するほかオリンピックで使われていた食器類も飾られており、タイタニックとほとんど同じ内装であることから映画『タイタニック』の人気を受けて好評を博した。2016年の改装でステーキレストランに変更され、その後は航海図やウッドパネル等を展示するモニュメントを残すのみとなっている。
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