具体的な抗アレルギー薬
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/09 10:49 UTC 版)
「抗アレルギー薬」の記事における「具体的な抗アレルギー薬」の解説
以下に示したものは一例である。 抗アレルギー薬の例一覧種類特徴機序一般名商品名薬効分類メディエーター遊離抑制薬 眠気がない。 連用で改善率が上昇する。 副作用が出にくい。 効果が出るまで1~2週間を要する。 飲み薬と点鼻薬がある。 マスト細胞からのケミカルメディエーター遊離を阻害 イブジラスト ケタス 2190 4490 クロモグリク酸ナトリウム インタール 2259 4490 トラニラスト リザベン 1319 4490 ペミロラストカリウム アレギサール、ぺミラストン 1319 4490 TXA2阻害薬 眠気がない。 鼻粘膜血管透過性を抑制し、鼻閉を改善する。 鼻閉に対する効果は、第2世代抗ヒスタミン薬よりも優れる。 好酸球浸潤や鼻過敏症を抑制する。 くしゃみ、鼻汁にも有効である。 効果発現は1~2週間で認められ、長期連用で改善率が上昇する。 TXA2合成阻害 オザグレル塩酸塩水和物 ドメナン、オサグレル 4490 TXA2受容体阻害 セラトロダスト ブロニカ 4490 ラマトロバン バイナス、ラマトロバン 4490 LT受容体拮抗薬 眠気がない。 鼻粘膜の容積血管拡張や血管透過性を抑制し、鼻閉を改善する。 鼻閉に対する効果は。第2世代抗ヒスタミン薬よりも優れる。 好酸球浸潤や鼻汁分泌を抑制する。 気管支を広げ喘息の咳の発作を抑える。 くしゃみ。鼻汁にも有効である。 効果発現は内服開始後1週間で認められ、連用で改善率が上昇する。 LT受容体阻害 プランルカスト水和物 オノン 4490 モンテルカストナトリウム シングレア、キプレス 4490 PGD2受容体拮抗薬 眠気がない。 鼻粘膜の容積血管拡張や血管透過性を抑制し、鼻閉を改善する。 鼻閉に対する効果は、第2世代抗ヒスタミン薬よりも優れる。 好酸球浸潤や鼻汁分泌を抑制する。 くしゃみ、鼻汁にも有効である。 効果発現は内服開始後1週間で認められ、連用で改善率が上昇する。 PGD2受容体(CRTH2受容体など)の拮抗阻害 ラマトロバン バイナス、ラマトロバン 4490 H1受容体拮抗薬 第一世代 比較的安全性が高い。 くしゃみ、鼻水に有効であるが、鼻閉に効果はない。 口渇、眠気などの副作用がある。 緑内障、前立腺肥大症患者に禁忌。 ヒスタミンH1受容体拮抗 ジフェンヒドラミン レスタミン 2642 2649 4419 4441 第二世代 第一世代より副作用が軽減されている。 連用で改善率が上昇する。 くしゃみ、鼻水に有効であるが、鼻閉に効果はない。 中枢抑制、抗コリン作用などの副作用が少ない。 即効性はあるが、十分な効果の発現まで遅い。 持続が長い。 エピナスチン アレジオン 4490 レボセチリジン ザイザル 4490 フェキソフェナジン アレグラ 4490 Th2サイトカイン阻害薬 アレルギーマーチ(英語版)の予防に対する効果が期待されている。 IgE抗体を作るTh2リンパ球に作用し、抗体産生を阻害 好酸球の組織湿潤の抑制 スプラタストトシル酸塩 アイピーディ、スプラタストトシル酸塩 4490
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