六ヶ所再処理工場から排出される放射性物質が青森の米や魚を汚染する
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/12 17:38 UTC 版)
「六ヶ所村核燃料再処理事業反対運動」の記事における「六ヶ所再処理工場から排出される放射性物質が青森の米や魚を汚染する」の解説
青森県は「本施設の稼働後には、米の炭素14が1kgあたり90ベクレル、魚のトリチウムが1kgあたり300ベクレル放射能で汚染される」と予測している。国内の原子力施設で、日常的に環境や食糧を放射能汚染する施設は、六ヶ所再処理工場が初めてである。 こうしたものは口にしたくないという意見が存在しているが、こうした情報が一人歩きすることで風評被害が発生することを懸念する声もある。汚染された食品を食べない運動ではなく、生産者と消費者が手を結んで環境や食品を汚染させないための反対運動が展開されている。 反論 - 青森県は、炭素14やトリチウムは自然界にも存在する放射性物質であること、こうした放射性物質の増加に伴う人間一人当たりの被曝線量の増加は年間0.006ミリシーベルト、年間0.0004ミリシーベルトであること、この線量の数値は「六ケ所再処理工場の近くに住み、敷地周辺で生産される農畜産物や前面海域で漁獲される海産物(海産物への放射性物質の濃縮も考慮しています。)を毎日食べ続け、ほぼ毎日漁業を営むという仮定」の上であること、元々自然界から人間が受けている線量の地域差は上記の増加分の数値よりも大きいことを指摘している。 再反論 - 原発反対運動ウェブサイトの一つである美浜の会は、放射線被曝に関する国際的規準である国際放射線防護委員会を批判した欧州放射線リスク委員会の勧告を紹介している。この勧告における公衆被曝の年間限度量は0.1ミリシーベルトであり、これは上記の被曝線量増加分のおよそ17倍にしかならない。
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