公団文字
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/28 02:28 UTC 版)
「GD-高速道路ゴシックJA」の記事における「公団文字」の解説
「日本の高速道路#案内標識の書体」も参照 いわゆる「公団文字」は、1963年(昭和38年)の名神高速道路開通時に採用され、以後長年にわたって高速道路の案内標識のフォントに用いられてきた。名神の開通当時、日本には市販のフォントセットがあまり流通していなかったことを踏まえ、当時の日本道路公団の関係者により、一つ一つ必要に応じて製作されたという経緯がある。 特徴として、基準枠一杯に文字を配置するために字の画を直線的に造形し、加えてすべての画を等幅の直線で描くために細かい画やハネを独自判断で省略したという点が挙げられる。このような造形が決定した経緯については、山根一眞が自著の中で、標識の文字が標識の120 m手前で読めなければならないことを基準に定められたこと、文字の大きさをドイツのアウトバーンにならって高さ50 cmに決めたこと、文字幅がすべて等幅である点についても、文字を描くのに反射材テープを用いていたためであることなどについて言及している。 必要に応じて製作されたということもあり、加えて多くの人手で制作されてきたため、文字ごとの筆致のばらつきが著しく全体の統一感に欠けるという問題点があったことから、2010年7月1日付のNEXCOの技術基準類の改訂で、標準文字の字体を、和文は「ヒラギノW5角ゴシック」(一部は「モリサワ新ゴM」)に変更、欧文・数字表記についてもNeue Haas Groteskから欧文は「Vialog Medium」に、数字は「Frutiger 65 ボールド」に変更するとの記述が盛り込まれている。掛け替えの標識から順次、改定される。
※この「公団文字」の解説は、「GD-高速道路ゴシックJA」の解説の一部です。
「公団文字」を含む「GD-高速道路ゴシックJA」の記事については、「GD-高速道路ゴシックJA」の概要を参照ください。
- 公団文字のページへのリンク