個数の推定
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/07 09:14 UTC 版)
セドナの極端な軌道のために提案された様々な機構によると、セドノイドはより多くの構造や動態を持つことが示唆される。もしこれが海王星以遠の惑星に起因するものであれば、そのような天体は全てほぼ同じ近日点(?80 AU)を持つことになる。 もしセドナが太陽系と同じ方向に回転する他の惑星系から捕獲されたものであれば、これらは全て比較的小さい軌道傾斜角と100-500AUの範囲の軌道長半径を持つ。反対方向に回転する惑星系から捕獲されたものであれば、軌道傾斜角が小さいものと大きいものと2つのグループを持つ。近くを通過する恒星からの摂動は、近日点や軌道傾斜角を乱しうる。これは近くを通過した数や角度に依る。 そのため、このような天体のより多くのサンプルを集めることで、どのシナリオが最も正しいかを決定する手助けとなる。2006年にブラウンは、「私はセドナを初期太陽系の化石記録と呼ぶ。他の化石記録が見つかれば、セドナは太陽がどう形成されたか、また太陽の近くで形成された恒星がいくつあったかを我々が知る手がかりになる。」と語っている。2007-2008年にブラウン、ラビノウィッツ、シュワンが行った調査では、想定上のセドノイドの位置を特定することを試みた。1000AUの範囲内の動きを注意深く調べ、2007年に準惑星候補(225088) 2007 OR10を発見したが、セドノイドの発見には至らなかった。この新しいデータを組み込んで行われたシミュレーションでは、約40個のセドナサイズの物体がこの領域に存在し、最も明るいのはおおよそエリスの等級(-1.0)であることが示された。 2015 TG387の発見後、シェパードらは、ヒルズの雲に直径40km以上の天体が約200万個あり、その合計質量は1×1022 kgと小惑星帯の全質量の数倍にもなると結論付けた。
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