個人携行火器
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/14 01:31 UTC 版)
1950年代にフォート・デトリックに所在する生物戦研究所(USBWL)で、7.62mm弾によく似た中空のフレシェット弾に薬液を充填し、化学兵器・生物兵器を直接注射するための兵器が開発された。当初液化したVXガスを使用する予定だったが、ボツリヌス毒素A型かサキシトキシン、あるいはその両方の混合液が使用され、M1 Biodart (E1) として採用された。これは Big Five Weapons と呼ばれる、アメリカ陸軍化学科特殊任務師団(Chemical Corps' Special Operations Division)が開発した5大化学・生物兵器のひとつだったが、政府の方針転換によりすべて廃棄処分された。 通常兵器としては、ベトナム戦争時にアメリカ軍の12ゲージ散弾銃用に20発の子弾を発射できるショットシェルや、M79、M203などのグレネードランチャー向け40mm弾頭も開発された。アメリカ陸軍が1950年代から1990年にかけて行った各種の小火器開発プログラム(SALVO計画、NIBLICK計画、ACR計画)では、フレシェット弾を使用する高初速小銃も試作されたが、いずれも採用には至らなかった。 また、ソビエト連邦の開発したSPP-1水中拳銃やAPS水中銃はダート型の専用弾を発射するため、ニードルガンとも呼ばれる。
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