保阪邸
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/11 20:00 UTC 版)
現在の保阪家の邸宅(保阪邸)は、1908年(明治41年)の焼失後に潤治が3年をかけて1910年(明治43年)に再建したものである。特に、陶淵明の『帰去来辞』の一節にちなみ「怡顔亭」(いがんてい)と命名された仏事用の離れは、文人趣味に基づく書院造ながら銘木をふんだんに使用し、京間2間幅の唐破風屋根の玄関を構えた豪邸で、太平洋戦争末期には新潟へ疎開してきた堀口大學のために供されるなど、著名人が宿泊したこともあった。完成までに7年が費やされた庭には、日本全国から取り寄せられた名石が配置されている。なお、母屋は現在の保阪家当主(第12代)が居住しているため通常は非公開だが、2007年(平成19年)よりほぼ毎年春と秋の年2回、怡顔亭や所蔵品ともに一般公開されている。2019年(令和元年)11月27日には、テレビ東京のバラエティ番組である『緊急SOS!池の水ぜんぶ抜く大作戦』の収録が保阪邸で行われ、戦前は使用人が掃除していたものの、戦後は放置されていた同邸の庭の池が清掃された(番組は同年12月22日午後7時54分から放送された)。2020年(令和2年)3月より第12代当主と有志が「チーム保阪邸」を結成し、イベントの開催や部屋の貸出しなどによる同邸の活用を図っている。 所在地 - 〒943-0178 新潟県上越市戸野目488番地 交通 - えちごトキめき鉄道妙高はねうまライン高田駅より車で13分または徒歩30分
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