使用に関する提言
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/25 06:56 UTC 版)
米国小児科学会はパリビズマブの使用に関する提言を公表した。最新版は2009年に出版された。パリビズマブは治療ではなく予防にのみ使われるべきで、RSウイルスが流行(通常11月から3月)したときには流行期中ずっと投薬を続けるべきであるという。 パリビズマブによる予防を検討する理由には以下のものがある: 早産在胎28週以下の生後12ヶ月未満の子: 流行開始時 在胎29~32週の生後6ヶ月未満の子: 流行開始時 在胎32~35週の生後3ヶ月未満の子でリスク要因(子の小児保育への出席または5歳未満の兄弟)がある場合: 流行開始時 慢性の肺病を持つ早産児酸素または薬物投与が必要な慢性の肺疾患の子: 最初の流行期の6ヶ月前と、最初と2度目の流行期 先天性心疾患チアノーゼ性心疾患の子: 生後の24ヶ月間 中度から重度の肺高血圧の子: 生後の24ヶ月間 薬物投与が必要な鬱血性心不全: 生後の24ヶ月間 流行期に心臓切開手術を経験した子: 心肺バイパス後に1回投与量追加(この他の基準を満たす場合のみ) そのほか、不十分なデータしかないが予防の検討が必要かもしれない状態: 免疫不全 嚢胞性線維症 注目すべきは、パリビズマブによる予防は非常に費用のかかること、そして上記の提言はRSウイルスによる重度の疾患を防ぐための、総合的な費用対効果の評価に基づいて書かれていることである。しかしながら、費用対効果の課題は依然として研究と議論の領域を出ない。
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