作画・演出
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 14:09 UTC 版)
「SSSS.GRIDMAN」の記事における「作画・演出」の解説
本作品では上述の特撮的な絵作りを実現するために、『ウルトラシリーズ』で用いられた効果やカメラワークの再現が絵コンテの段階で指示されている。作画面では、通常の作画監督に加えて、電柱を専門に描く電柱作画や、戦闘の作画を専任とするヒロイック作画監督など、スタッフが細分化されている。特にヒロイック作画は、チーフの牟田口裕基があらかじめ考案した手描きアニメーション用の設定をもとに、BL影やDN作画、線の省略といった『勇者シリーズ』に見られた表現技法が取り入れられており、戦闘シーンにケレン味を出す工夫が行われている。これには、同シリーズを手がけた大張正己の作画スタイルへの憧れから、エポック的な存在である大張へのラブレター的な面も含まれている。また、怪獣の作画では表情に変化を付けない、3Dモデルの関節部をあえて使わないなどの方針により、着ぐるみの動きの再現が志向されている。このほかにも作画スタッフのアイディアとして、劇中の随所に原作や円谷プロの作品に関連する事物がオマージュや小物として盛り込まれている。 演出はTRIGGERの若手演出スタッフが中心となって担当しており、原作放送時の演出が2018年にどこまで許容されるのか考慮しつつバランス調整が行われている。一方、アクションパートなどの要所を押さえておけば、ドラマパートは新しい表現に挑戦することが推奨されており、他作品では行うことが難しい実験的な演出が行われている。
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