作家活動を始めるまで
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/04 17:32 UTC 版)
「ソフィ・カル」の記事における「作家活動を始めるまで」の解説
1953年、フランスのパリに生まれる。父は美術品の収集家、母は文学人。南仏のガール県育ち。15歳の頃から左翼系アクティビストとして青年期をイスラエルや中南米で過ごし、政治活動と共同生活の世界放浪を続けた後、パリに戻り社会学者や運動家から思想的な影響を強く受けた。1970年代初頭には、パリ第十大学ナンテール校でジャン・ボードリヤールの社会学の授業に参加し、1970年代後半は、左翼活動家としてミシェル・フーコーが創設したG.I.P(監獄情報グループ)や MLAC(妊娠中絶と避妊の自由化運動)に属し、そこで社会学者であり活動家であったダニエル・ドゥフェールと出会っている。7年間世界各地を放浪した末、1979年、パリに戻る。パリでの生活の感覚をとり戻すため、通りを歩いている人の追跡を開始。1人の男性を尾行し、ヴェネツィアへ行く。ヴェネツィアからパリへ戻り、《眠る人々》プロジェクトを開始。もともと作品として発表することを目的にしていなかった私的なプロジェクトだったが、《眠る人々》に参加した女性が美術評論家の夫にカルのことを話したことがきっかけで、1980年にパリ市近代美術館で開催された「ビエンナーレ・デ・ジュンヌ」展に出品されることになった。
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