作品内での描かれ方
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/19 01:34 UTC 版)
アジは、初夏から夏にかけてが旬とされ、俳句などでは「鰺」が夏の季語になっている。俳句にアジフライを詠み込んだ例としては、「麦の秋」(夏の季語)を季題としてアジフライにソースをかける様子を詠んだ辻桃子による句がある。清水哲男によれば、この句には「さあ、食べるぞ」という気持ちがよく描かれている。 エッセイの題材としてアジフライが取り上げられることもある。内館牧子は、入院生活からの帰路に何が一番食べたいかと考えたとき、思い浮かんだのは小洒落た料理ではなくラーメンとアジフライだったとし、アジフライについて安いソースをドボドボとかけて食べたら、生きてシャバに戻ったと実感するだろうと記している。産経新聞は、内館のエッセイを引き合いにし、庶民の味を代表する料理としてアジフライを位置付けている。また、平松洋子が有楽町の定食屋・キッチン大正軒のアジフライを主題として執筆した「あじフライを有楽町で」は、小説家の戌井昭人により、「食べること、生きることへの活力」を与える作品として紹介された。 物語の小道具として用いられた例としては、福本伸行の漫画『最強伝説黒沢』における、極端に安っぽくもなく豪華すぎにもならないというアジフライの庶民的な位置付けを用いたエピソードがある。また、ドラマ『孤独のグルメ』Season6の第10話では千葉県富津市金谷のアジフライ定食が取り上げられ、放送後に「アジフライ」がTwitterのトレンドに入るほどの話題を呼んだ。
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