作品中のマザー・グース
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「僧正の積木唄」の記事における「作品中のマザー・グース」の解説
ジャックが建てた家 アーネッソンが殺害されたディラード邸の郵便受けに、この唄の替え歌が書かれた手紙が入っていた。「ジャックが建てた家」が「ジャップが建てた家」に替えられている。 フィー、フィ、フォ、ファム この唄の替え歌が書かれた用紙を金田一が見つけたもので、最初はこの替え歌がアーネッソン殺しに用いられる予定であった。「英国人(イングリッシュマン)の血の匂いがするぞ」が「アーネッソンの血の匂いがするぞ」に替えられている。 霊柩車が通ってゆくが ナオミ・デュポア殺しの現場で、この唄の替え歌が書かれた便箋を金田一が見つけたもので、最終節の「お棺が壊れようが誰も気にしない」が「おまえが壊れようが誰も気にしない」に替えられている。唄の第3節「おまえは大きな白いシーツにくるまれて」が章題にも用いられており、ナオミが着ていた白い部屋着が大きなシーツに見えたことを示している。
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作品中のマザーグース
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/22 23:38 UTC 版)
「マザー・グース#拡がるファン層」も参照 『ポーの一族』には随所にマザーグースの詩の一節が用いられている。用いられている詩と作品は次のとおり。 ハンプティ・ダンプティ (Humpty Dumpty) 「メリーベルと銀のばら」 誰が殺した? クック・ロビン (Who killed Cock Robin?) 「小鳥の巣」 オレンジとレモン (Oranges and Lemons) 「ピカデリー7時」 ライオンとユニコーン (The Lion and the Unicorn) 「ペニー・レイン」 A - はアップルパイ (A was an apple-pie) 「はるかな国の花や小鳥」 月曜日の子ども (Monday's Child is fair of face) 「一週間」 世界中がアップルパイで (If all the world was apple-pie) 「一週間」 あめあめやめやめ (Rain,rain,go away) 「一週間」 ラバダバダ (Rub-a-dub-dub) 「一週間」 ジョージィポージィ (Georgie Porgie) 「一週間」 「クック・ロビン」は「Cock Robin」を「Cook Robin」と作者が見誤ってカナ表記したもので、それがのちに『パタリロ!』(魔夜峰央著)の「クック・ロビン音頭」に引用され一般化したものであると指摘されている。 作者は「クックロビンは一体何をしでかしたんだ」というエッセイの中で、中公新書の『マザー・グースの唄』(平野敬一著、1972年)でマザーグースと出会ったことを記している。 1975年(昭和50年)から翌1976年(昭和51年)にかけて『マザー・グースのうた(全5集)』(谷川俊太郎訳、草思社)が出版されたことにより、マザーグースは一大ブームを迎え、『ポーの一族』でマザーグースを知ったファンによりマザーグースの読者層のひとつが形成されたとの記事が当時の毎日新聞に記されている。谷川については「マザー・グース#谷川発のブーム」にも解説あり。 「一週間」に多数のマザーグースが用いられていることから、マザーグース研究家の鳥山淳子は「マザーグースを使いたいがために作り出した短編だと言ってもいいだろう」と記している。 7.「世界中がアップルパイで」(If all the world was apple-pie) の最後の一節は「いったい何を飲めばいいんだ?」(What should we have to drink?) で、アランは作品中で「should」を「would」に変えて歌っている。また、これとそっくりな「もしもこの世が紙でできてて」(If all the world were paper) という別の詩があり、最後の一節がどちらも同じなことから、どちらの詩をアランが歌ったのか見解が分かれている。
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