体温計の時代(1921~1962)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/13 18:54 UTC 版)
「テルモ」の記事における「体温計の時代(1921~1962)」の解説
テルモは、第一次世界大戦の影響で輸入が途絶えた良質な体温計を国産化するために、北里柴三郎をはじめとする医師らが発起人となり、1921年に設立された。 第一次世界大戦が勃発した1914年頃、日本では輸入に大きく頼っていた体温計が不足。技術者の竹内英二は「竹内テルモ製作所」で体温計の製造販売をしていたが、同事業は資金的に行き詰まり、知人であり東京医師会(現: 東京都医師会)会長の笹川三男三(ささがわみおぞう)に援助を求めた。医師の間に良質の体温計を望む声が強いことを知る笹川は、竹内の事業を中心とした会社の設立を進めた。その後の1921年9月17日、大日本医師会(現: 日本医師会)会長の北里柴三郎が設立総会の議長を務め、笹川を初代社長として、テルモ株式会社(当時社名「赤線検温器株式会社」)が誕生。社名「テルモ」の由来は、ドイツ語で体温計を意味するThermometer (テルモメーター)から。 なお、上述のとおり、1921年以前も日本で体温計は製造されていたため、「体温計を初めて国産化した」は誤り。
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