体癖分析と分析者自身の体癖の影響
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/25 07:31 UTC 版)
「体癖」の記事における「体癖分析と分析者自身の体癖の影響」の解説
身体の重心の偏りは、前述の体重配分計で測ることが可能である。しかし、体癖を判断したい対象の人々にみな体重配分計で測定してもらうことは難しい。実際には前述のように体格や姿勢、動作の特徴を観察して分析・推測する機会が多くなるが、素人であれば当然のこと、プロフェッショナルといえども観察者自身の体癖によって多少なりとも対象者の観察眼と分析結果に偏りが生じてしまう点に留意する必要がある。体癖論をまとめあげた野口自身は9種体癖であるが、9種体癖は3種体癖を苦手とする傾向があり、野口の著書にさえ3種体癖を執拗に論う内容が散見されるとの指摘がある。 分析力を鍛えていくときには、最初に自分と人間関係の薄い(先入観や利害関係が少ない)人物からはじめ、次第に自分と関連の深い他人へ、最後に自分自身を分析してみるとうまく上達するとされる(自分自身は、認めたくない体癖であってほしくないものである)。 また、他人や自分について体癖を理由に性格や生き方などを決めつけることは野口整体の本意ではなく、活元運動や整体法(操法)によって、好ましくない面を健康的で良好な状態に保ったり、自らの体癖の長所をうまく生かして良好な人間関係を構築したりすることが重要とされる。
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