低翼機(de)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 04:26 UTC 版)
主翼を胴体下面に取付けるもの。初期の単葉機に採用例が多い。これは主翼に降着装置を取り付けることが多かったところ、中翼や高翼では地面が遠くて脚が長くなりすぎるためである。また、脚の長さが同じなら地上高を高く取れるため、機首にエンジンを配置するプロペラ機においてはブレードを長大化できるというメリットもある。機体構造・機内搭載物の荷重の多くが掛かる床構造と主翼基部と降着装置を一体或いは近接して設けられるため、構造質量の局限化で低燃費化が期待でき、主翼基部の機内への張り出しが少なく広い客室・荷室が設けられるメリットと併せ、民間旅客機・貨物機では定番のレイアウトであり続けている。安定性という観点では他の方式に比べて不利になるが、安定性と運動性はトレードオフの関係にあるため、運動性を重視する戦闘機のような機種では、プロペラ機時代において特に採用例が多かった。ジェット機時代には後述の理由で通常尾翼形式の超音速戦闘機での採用例は減ったが、 無尾翼機やカナード付きデルタ翼の戦闘機では、現代も採用例が多い。
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