低圧三相3線式とは? わかりやすく解説

低圧三相3線式

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/19 10:22 UTC 版)

三相3線式」の記事における「低圧三相3線式」の解説

50kVA未満動力専用引込み線構内幹線などに用いられる三相変圧器二次側から電圧かからない接地された線W(S)と、他の端子から対地電圧200Vの電圧かかった電圧線2本U、V(R、T)とを引き出しU-WR-SもしくはV-WT-S)にて単相200V負荷に、3本接続して三相200V負荷供給するこの方式は英語ではCorner Grounded Delta呼ばれかつては三相4線式よりも安価な方法として世界的に広く使用され時代があった。日本では今でも標準的使用されるこの方式はデメリット多く、現在では日本以外では旧式としてほとんど採用されていない家庭用製品はほぼ単相機器であり、単相機器大地へのリターンパスであるニュートラルを必要とする(基準電位を得ること及び余剰電荷大地へ戻す為)。三相4線式にはニュートラルがあるのに対し三相3線式はもともとニュートラルがなく、接地したW(S)をニュートラルとして使用することになる。1相が接地された三相3線式は、本来、三相負荷考慮した方式であり単相負荷には適していない。R-T単相負荷接続すると200Vの電位差得られるものの、大地へのリターンパスがなく基準電位を得ることができず、余剰電荷回路線路留まり長期的にトラブル発生しやすい。技術的な話とは別であるが、電力会社約款では基本的に単相負荷三相3線式へ繋ぐことを認めてはいない。また、IHクッキングヒーターや食洗器など単相200V機器メーカーは、単相200V機器三相3線式へつなぐと感電火災の原因になるので避けるよう案内している。200V仕様LED三相3式へつなぐことを認めているが、それでも機器ニュートラル側を接地相W(S)へ繋がないとノイズ発生するとしている。 単相100V負荷供給するためには、別に低圧-低圧変圧器が必要であるので、小容量電灯動力共用配電線構内幹線には、電灯・動力共用三相4線式用いられる

※この「低圧三相3線式」の解説は、「三相3線式」の解説の一部です。
「低圧三相3線式」を含む「三相3線式」の記事については、「三相3線式」の概要を参照ください。

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