伝統的習俗の衰退と対応
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/29 01:05 UTC 版)
男鹿市148町内会の大晦日の「なまはげ」(2015年度) .mw-parser-output .legend{page-break-inside:avoid;break-inside:avoid-column}.mw-parser-output .legend-color{display:inline-block;min-width:1.5em;height:1.5em;margin:1px 0;text-align:center;border:1px solid black;background-color:transparent;color:black}.mw-parser-output .legend-text{} 21町:慣例通り(地区の未婚男性が担い手)に実施 (14.2%) 58町:慣例以外の担い手が実施 (39.2%) 35町:途絶(平成期) (23.6%) 16町:途絶(昭和期) (10.8%) 18町:途絶(時期不明) (12.2%) 家々を回る年中行事としてのなまはげを実施する集落は、かつては男鹿半島のほとんどだったが、少子高齢化の影響で、現在はほぼ半減している。男鹿市の調査によると、2015年までの25年間に約35地区で行事が途絶えた。 本来、地区の未婚の男性がなまはげを務めるのが習わしであるが、高齢化と地区の人口減により担い手の若者が減少、既婚男性や高齢者、さらには帰省中の親族など地区外の者が務める例も見られるようになった。男鹿市の双六地区では、なまはげ役を県内にある秋田大学や国際教養大学の外国人留学生も務めることがある。また、なまはげの主な訪問先である子供がいる世帯が少子化により減少しているため、実施する動機の減退も見られる。その他、年末年始に仕事があったり、旅行などで不在だったりと、住民の生活の変化もなまはげの衰退の要因になっている。 対策として2012年度(平成24年度)より男鹿市は、なまはげを実施する町内会に補助金での助成を実施。同市内の148の町内会のうち同年度、6会はなまはげを再開したものの、半数近い71会は実施しなかった。2015年度(平成27年度)も69会が実施しなかった。 男鹿市の羽立駅前地区では2018年大晦日に、女性がなまはげに扮することが検討されたが、見送りとなった。
※この「伝統的習俗の衰退と対応」の解説は、「なまはげ」の解説の一部です。
「伝統的習俗の衰退と対応」を含む「なまはげ」の記事については、「なまはげ」の概要を参照ください。
- 伝統的習俗の衰退と対応のページへのリンク