休館から復活へ(1998-)
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「クローバー子供図書館」の記事における「休館から復活へ(1998-)」の解説
好子館長が退いてから2年後の1998年(平成10年)12月、クローバー子供図書館は建物の老朽化を理由に休館し、以降は針生ヶ丘病院内での運営となった。1999年(平成11年)3月に最後の館報「だんごっぱな」290号を発刊し、12月には蔵書のうち第二次世界大戦前に発行された児童書・研究書など1,304冊を国際子ども図書館に寄贈し、同館の貴重なコレクションとなった。 しばらくの休館が続いていたが、その間には図書館の再開を望む利用者の声が多く、2007年(平成19年)に新館を建設して活動を再開した。同年7月22日に、休館前の図書館関係者や近隣住民を招待してオープンセレモニーを挙行し、8月1日に正式開館となった。再開を祝う来館者は、自身の子供時代の図書館での思い出を職員に語ることもしばしばあった。2008年(平成20年)4月23日、子供の読書活動優秀実践図書館として文部科学大臣表彰を受けた。 2011年(平成23年)の東日本大震災とそれに伴う福島第一原子力発電所事故により、クローバー子供図書館では、館外のウッドデッキの放射線量が高くなり除染作業が終わるまで一時デッキを閉鎖した。クローバーの庭も表土を除去するため、一時クローバーが姿を消すこととなった。また2011年(平成23年)3月下旬より郡山市の子供の心のケアのプロジェクトに参加し、避難所や幼稚園・保育所で出張読み聞かせを開始した。当初は、子供たちに読み聞かせをしても無表情で落ち着きがなかったが、読み手がわらべ歌を取り入れるなど試行錯誤する中で、元気になっていったという。図書館そのものの利用者数は、放射線被曝の心配から外遊びができなくなったため一時的に増加したものの、その後は転出者の増加で減少に転じた。
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