仙頭武央とは? わかりやすく解説

仙頭武央

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/24 07:39 UTC 版)

仙頭 武央(せんとう たけなか/たけてる、1864年10月3日元治元年9月3日) - 1919年大正8年)12月11日)は、日本海軍軍人。最終階級は海軍中将。幼名、外太郎。

履歴

1864年(元治元年)、土佐国安芸郡穴内村(現在の安芸市)に生まれた。父、武英は旧藩時代の安芸町寄役。申議学舎で船本楠吉に学び、1883年(明治16年)10月、海軍兵学校10期)を卒業し海軍少尉補となる。1886年(明治19年)4月、海軍少尉任官。

日清戦争には「千代田分隊長として出征。1896年(明治29年)7月、「鎮遠」砲術長となり、「平遠」副長を経て、1897年(明治30年)12月、海軍少佐に昇進し「浅間」回航委員に発令されイギリスに出張。「浅間」砲術長を経て、1898年(明治31年)10月、海軍中佐に進級。

1898年12月、造兵監督官に就任し、「須磨」「浪速」「八雲」の各副長、海兵砲術教官、兼海兵監事長、呉鎮守府艤装委員などを歴任し、1903年(明治36年)10月、「対馬艦長に着任。コルサコフ海戦日本海海戦に参加した。1905年(明治38年)1月、海軍大佐に昇進。同年8月、「浪速」艦長に就任し、以後、「春日」「八雲」「周防」「鈴谷」(兼)の各艦長を勤める。1908年(明治41年)5月、横須賀海兵団長となり、兼海軍砲術学校長、呉海兵団長を歴任。

1910年(明治43年)12月、海軍少将に進級し鎮海防備隊司令官兼臨時建築部支部長に就任。以後、呉予備艦隊司令官、呉鎮守府艦隊司令官を歴任。1913年(大正2年)12月に待命。1914年(大正3年)12月1日、海軍中将に進むと同時に予備役編入となった[1]1919年(大正8年)12月11日没。

栄典・授章・授賞

位階
勲章

脚注

  1. ^ 『官報』第701号、大正3年12月2日。
  2. ^ 『官報』第931号「叙任」1886年8月7日。
  3. ^ 『官報』第2541号「叙任及辞令」1891年12月17日。
  4. ^ 『官報』第4096号「叙任及辞令」1897年3月2日。
  5. ^ 『官報』第4603号「敍任及辞令」1898年11月1日。
  6. ^ 『官報』第6147号「叙任及辞令」1903年12月26日。
  7. ^ 『官報』第7701号「叙任及辞令」1909年3月2日。
  8. ^ 『官報』第483号「叙任及辞令」1914年3月11日
  9. ^ 『官報』第731号「叙任及辞令」1915年1月12日。
  10. ^ 『官報』号外「叙任及辞令」1889年12月29日。
  11. ^ 『官報』第3578号「叙任及辞令」1895年6月5日。
  12. ^ 『官報』第3727号「叙任及辞令」1895年11月29日。
  13. ^ 『官報』第3889号・付録「辞令」1896年6月17日。p4
  14. ^ 『官報』第5820号・付録「辞令」1902年11月26日。
  15. ^ 『官報』第6271号「叙任及辞令」1904年5月28日。
  16. ^ 『官報』7005号・付録「叙任及辞令」1906年11月2日。

参考資料

  1. 「明治37年3月1日 - 明治37年12月1日 軍艦対馬現状報告」(ref:C10100486400)
  2. 「軍艦対馬戦時日誌(7)」(ref:C09050403000)
  • 『高知県人名事典』高知市民図書館、1970年。
  • 外山操編『陸海軍将官人事総覧 海軍篇』芙蓉書房出版、1981年。
  • 福川秀樹『日本海軍将官辞典』芙蓉書房出版、2000年。
  • 海軍歴史保存会編『日本海軍史』第9巻、発売:第一法規出版、1995年。




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