他楽器のレパートリーからの編曲
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/03 08:06 UTC 版)
「フルートで演奏される曲目」の記事における「他楽器のレパートリーからの編曲」の解説
主にヴァイオリンからの編曲が多い。概ね原曲のまま流用されるが、演奏不可能な音域は部分的にオクターブ移動するか他の音で置換えられるか曲全体が移調される。また、重音については主要音のみ残すかアルペッジョに置換えるなどの処理がなされる。現代音楽においてはリコーダーのレパートリーとの相互の編曲も見られる。 ヨハン・ゼバスティアン・バッハ:フルート協奏曲(チェンバロ(クラヴィア)協奏曲第3番BWV.1054(ヴァイオリン協奏曲第2番)、第4番BWV.1055(オーボエダモーレ協奏曲)、第5番BWV.1056(ヴァイオリン協奏曲)、第7番BWV.1058(ヴァイオリン協奏曲第1番)などからの編曲) フルートとチェンバロのためのソナタ全3曲(チェロとチェンバロのためのソナタBWV1027 - 1029からの編曲) 無伴奏チェロ組曲第1 - 6番(原曲から2オクターブ上げて演奏される。パウル・マイゼン編曲・校訂版などがある)、 無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1 - 3番および無伴奏ヴァイオリン組曲第1 - 3番(ロベルト・シューマンによるピアノ伴奏付きの編曲もあるが、シャコンヌは省かれている) ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト:フルート協奏曲(クラリネット協奏曲 イ長調 K.622からの編曲。ゴールウェイ版など。なお、作曲家没後間もなく既に編曲版が作られていた) フルートソナタ(ヴァイオリンソナタ 第24番 K296、第25番 K301、第28番 K304、第32番 K376、第33番 K377、第34番 K378、第35番 K379、第36番 K380、第40番 K454、第42番 K526などからの編曲。多くは作曲家生前から没後間もなくの頃の編曲版あり) ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン:フルート協奏曲(ヴァイオリン協奏曲ニ長調Op.61からの編曲) フルートソナタ(ヴァイオリンソナタ第1番 - 第8番、第10番からの編曲、チェロソナタ第3番 - 第5番からの編曲) フェリックス・メンデルスゾーン:フルート協奏曲(ヴァイオリン協奏曲ホ短調Op.64からの編曲) セザール・フランク:フルートソナタ(ヴァイオリンソナタからの編曲) ヨハネス・ブラームス:フルートソナタ(クラリネットソナタ第1番 - 第2番、ヴァイオリンソナタ第2番 - 第3番からの編曲) ガブリエル・フォーレ:フルートソナタ(ヴァイオリンソナタ第1番からの編曲) リヒャルト・シュトラウス:フルートソナタ(ヴァイオリンソナタ 作品18からの編曲) ジャック・イベール:間奏曲(フルートはヴァイオリンと、伴奏のギターはハープとそれぞれ交換可能) アラム・ハチャトゥリアン:フルート協奏曲(ヴァイオリン協奏曲ニ短調からの編曲) 宮城道雄:春の海
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