他属との区別
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/07 17:34 UTC 版)
「Sympetalandra」の記事における「他属との区別」の解説
この属は S. borneensis が記載されて以降長らく単型の属であり続け、後にこの属に移されることとなる S. unijuga が Erythrophleum unijugum Airy Shaw として1939年に初記載された際にはSympetalandra属のErythrophleum属からの独立性に懐疑的な見方も示されていた。状況が変わったのはジャケツイバラ亜科(Caesalpinioideae)内の複数属に対しての再検討論文 van Steenis (1975) が発表されてからであり、そこではErythrophleum属を含む他属との区別が以下のような形で定義された。なお見やすさを考慮し、Sympetalandra属に関係する要素は太字で示しておくこととする。 1a. 花は杯状の花床(花托)に独立した花を構成する要素が挿入されている; 葯室は縁が茶色である; 葉は小葉が互生するが明瞭に斑点が見られる訳ではない; 分布は旧世界である……Erythrophleum属 1b. 花を構成する要素の下に花床は一切見られない; 葯室の縁は茶色ではない……2. へ 2a. 雄蕊は5つに受精能力があり、もう5つは仮雄蕊(発育不全の不妊性雄蕊)である; 葉は明瞭に斑点が見られる訳ではない……3. へ 2b. 雄蕊は10本で蕾では均等な場合もあれば不均等な場合もあるものの、10本全てに受精能力が存在する; 葉には明瞭に斑点が見られる……4. へ 3a. 葉は2回羽状複葉であるが、全体が無毛であることはない; 葯は無毛である; 花柱は短い; 胚珠は8-11個である; 莢は多種多様である; 種子は小さくて固く、胚乳が有る; 分布は新世界である……Dimorphandra属 3b. 葉は1回羽状複葉で無毛である; 葯は先端が早落性の軟毛で覆われる; 胚珠は4個か5個である; 種子は大きくて軟らかく無胚乳で、粗大な莢の中に入る; 分布は新世界である……Mora属 4a. 葉は1回羽状複葉あるいは2回羽状複葉で、小葉が対生する; 花は成熟すると花弁や雄蕊が基部で融合する; 雄蕊は花から突出する; 胚珠は2-6個である; 莢は極めて粗大(10-70センチメートル)で、遅れて裂開する性質を持ち、木質の莢片を持つ; 種子は1-4個で大柄(3-5.5センチメートル)である; 分布はマレー群島区系である……Sympetalandra属 4b. 葉は2回羽状複葉で、小葉が互生する; 花弁と雄蕊は独立している; 雄蕊は花から突出しない; 胚珠は1個か2個である; 莢は平たく非裂開性で薄く皮革様、4-6×2-3センチメートルである; 種子は1個で平たく、約1センチメートルである; 分布はアフリカである……Burkea属
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