他の利用法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/02 02:13 UTC 版)
「サルタナ (ブドウ)」の記事における「他の利用法」の解説
サルタナを使用したレーズンはそのままスナックフードとして食されるほか、フルーツケーキやクリスマスプディング、菓子パンのような様々な料理に材料として用いられる。また、水やフルーツジュース、アルコール飲料に漬け込んで材料として用いることもある。 サルタナは白ワインづくりにも用いられ、甘みをつけ口当たりを良くするために用いられている。サルタナは食用ブドウ、乾燥させたレーズン、そしてワイン造りにも用いられることから三通りに使用するブドウ(three-way grape)として知られている。アメリカ合衆国では、サルタナは一般にシャブリ(Chablis)と呼ばれるワインのベースとなるブドウ品種として使用されている。このアメリカ合衆国のワインの名前はフランスのコミューンの名前、シャブリから名付けられているが、このワインは真のシャブリ・ワインではない。ヨーロッパでは、「シャブリ・ワイン」はヨンヌ県で生産されたシャルドネ品種を使用したワインにのみ名付けられている。 これら以外に、以下の様な使用法がある。 パン屋やシリアル生産者のような製造業における使用 スーパーマーケット ヨーグルトやアイスクリームのような日用品 サラダやデザート サルタナはその使用法の多様性から、カリフォルニア州で最も栽培量の多いブドウ品種となっている。 2003年、オーストラリアのある業者が、安価なサルタナ品種の果汁に高価なシャルドネ品種の果汁を少し混ぜたものを、「シャルドネの果汁」として不正に出荷していたことが発覚。オーストラリアの政府機関であるワイン・オーストラリア(英語版)は問題の果汁を流通停止とし、業者の責任者は起訴され、2010年に有罪判決を受けた。これはオーストラリアのワイン造りの歴史で最大の詐欺事件とされる。
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