仕様・機能
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/05/08 07:07 UTC 版)
TrueCryptは暗号化された仮想ディスクを作成する機能を持つ。この仮想ディスクは「TrueCryptボリューム」と呼ばれる。 ボリュームのフォーマット形式はWindowsではFAT (FAT12, FAT16, FAT32) またはNTFS、LinuxではFAT (VFAT), ext2, ext3, ext4である。 利用できる暗号化アルゴリズム(ブロック暗号)は、AES, Serpent, Twofish(いずれも鍵長256ビット、ブロック長128ビット)の単独使用あるいは AES-Twofish, AES-Twofish-Serpent, Serpent-AES, Serpent-Twofish-AES, Twofish-Serpentのカスケード方式の計8種類である。 利用できるハッシュアルゴリズム(暗号学的ハッシュ関数)は、RIPEMD-160(ハッシュ長160ビット), SHA-512, Whirlpool(いずれもハッシュ長512ビット)の3種類である。 ユーザは事前に作成されたTrueCryptボリュームを、TrueCryptのGUIを用いてマウントすることにより利用する。 TrueCryptボリュームをマウントするときに、パスワードによる認証またはキーファイルによる認証が行われる。 一つのTrueCryptボリューム中に「外殻ボリューム」と「隠しボリューム」を作成することが出来る。マウント時にどちらのボリュームをマウントするかは、パスワードによって選択される。これは、脅迫等によってボリュームをマウントすることを強制された場合、「隠しボリューム」を開示しないために必要な機能である。 Windows、Mac OS X、Linux用のTrueCryptで作成されたTrueCryptボリュームはそれぞれ互換性があるため、相互に利用が可能である。
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