かぎ‐ちょう〔‐チヤウ〕【鍵長】
鍵長
別名:キーサイズ,キーレングス
【英】key size, key length
鍵長とは、暗号化処理において、暗号化と複合に用いられるデータ(暗号鍵)の大きさを示す尺度である。一般的にビット単位で表現される。
暗号鍵を使用して暗号化を行う(鍵暗号)方式は、暗号鍵がなければ暗号文を正しく復号することができないが、逆に、実際の鍵暗号と同じデータ(2進数文字列)があれば鍵の出所にかかわらず復号できてしまう(解読されてしまう)。鍵長が十分でない場合、総当り式に生成されたデータの中から、鍵と一致するデータを見出される可能性が高い。このため、鍵暗号の暗号の強さを確保するには、同世代のコンピュータで総当りを試みても追いつかない程度の鍵長を確保することが、不可欠な要素の一つとなっている。
ただし鍵長を長くすればするほど、暗号化や復号にかかる処理負荷も大きくなる。
1970年代に米国標準として採用されたDESの鍵長は56ビットだった。2001年に米国標準として採用されたAESの鍵長は128ビットである。AESは最長256ビットの鍵も使用できる。
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