人為起源炭素収支
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/13 04:31 UTC 版)
以下に人為起源炭素収支(2002年 ~ 2011年)を示す。 人為起源二酸化炭素排出源化石燃料燃焼及びセメント製造( 83 ±7 ) 土地利用変化( 9 ±8 ) ⬇️ 二酸化炭素吸収源陸域生態系による吸収( 25 ±13 ) 海洋による吸収( 24 ±7 ) 大気中への残留二酸化炭素( 43 ±2 )(気象庁ホームページにより作成、数値は1年あたりの値、単位は「億トン炭素」、±は 90% 信頼区間) (概説)海洋による炭素の吸収 地球上に存在する炭素は、大気中(二酸化炭素など)、陸上(陸域生態系や土壌中の有機物、河川及び湖沼中に存在している二酸化炭素や有機物ならびに粒子状の有機物など)、海洋(海水中に存在している二酸化炭素や有機物ならびに粒子状の有機物など)、地圏(石灰質の岩石や堆積物、化石燃料など)などの多様な形態で所在しており、それぞれが交換と移動を行うことによって炭素循環が形成される。産業革命以降の人為起源二酸化炭素蓄積量は、海洋全体で約1,550億トン炭素に及び、炭素循環のプロセスに含まれた「海洋による吸収」のうち、年間2.5億トン炭素程度がブルーカーボンとして沿岸域で吸収される炭素とされる。しかし、海洋が二酸化炭素を吸収することは海洋酸性化の原因とされ、海洋生態系への影響が指摘されている。
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