人口統計学と人間性
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/26 22:24 UTC 版)
カンニングは、生徒(学生)の年齢、性別、成績に関係している。男性より女性、学年が上の学生ほど、成績の良い学生ほどカンニングをしない。課外活動が多いほど学生ほどカンニングをする。課外活動が多い学生は勉強する意欲がわかないし、時間が足りない。課外活動が勉強の邪魔になっている。それでカンニングにはしる傾向がある。学年が下の学生ほどカンニングをする傾向が高いが、4年制大学で最もカンニングをするのは2年生だという研究報告がある。 カンニングは道徳観が発達すれば減ると期待されるかもしれないが、学生の道徳試験(morality test)の成績とカンニング率は相関性がない。 数千人の大学生を対象にしたドイツの調査では、勉強がひどく遅れると、学業不正をする頻度が高くなる。勉強しないから遅れるのだが、その遅れを取り戻そうと考える戦略がカンニングなのだとある。 人種、国籍、社会階級は、学業不正と相関性がほとんどない。信心深さもほとんど相関性がない。異なる宗教間で調査した結果、宗派もほとんど相関性がない。ただ、ユダヤ人は他の宗教人に比べカンニングをしない傾向がある。 米国の学業不正に強い相関がある要因は言語である。英語を第二言語とする学生は学業不正の頻度が高い。面倒だから自分の言葉で書き直したくない、言い換える技術が下手なので言い替えない。カリフォルニア大学は外国人学生(International student)が学生総数の10%を占めるが、その10%の外国人学生が大学の学業不正全体の47%を引き起こしている。
※この「人口統計学と人間性」の解説は、「学業不正」の解説の一部です。
「人口統計学と人間性」を含む「学業不正」の記事については、「学業不正」の概要を参照ください。
- 人口統計学と人間性のページへのリンク