五大明王鈴
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五大明王鈴(ごだいみょうおうれい)は、古代真鈴(こだいしんれい)とも言う。現在は東京国立博物館に収蔵。8世紀から9世紀に唐で作られたと推定され、1959年(昭和34年)6月27日に重要文化財指定。『御縁由』には「聖徳太子誕生の時に御殿の棟に出現。神道を崇めたまう瑞相」と記されている。 神道との由来が説かれているが、実際は密教法具の一つ。把など一部が欠損しており、本来は五鈷鈴であったとされる。胴は5区に分けられ、五大明王(不動明王・軍荼利明王・降三世明王・大威徳明王・烏枢沙摩明王)を配し、下端には三鈷杵、上端には独鈷杵とパルメット文様を配している。こうした仏像鈴は中国や朝鮮半島に見られ、大陸からの伝来、もしくはそれを模したものと考えられる。銅の鋳造で鍍金仕上げ。現存高12.0㎝口径5.2㎝。
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