二大政党制の拒絶
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「2015年スペイン議会総選挙」の記事における「二大政党制の拒絶」の解説
2011年5月の地方自治体選挙と州議会選挙の直前には、「15-M運動」(5月15日)または「インディグナードス運動」(怒れる者たち)などと呼ばれるスペイン反緊縮運動(英語版)が起こっていた。さらなる民主化、財政緊縮や増税の停止を求める街頭での抗議活動やデモ運動が増加し、国民党と社会労働党によって形成された二大政党制の拒否に発展した。国民党が政権を握った後には選挙公約違反や汚職事件が問題化し、民衆による抗議運動は激化した。社会変革のうねりは「国会を包囲せよ(スペイン語版)」(2011年9月25日)、「尊厳のための行進」(Marchas de la Dignidad, 2014年10月22日)、「市民の潮流」(Mareas Ciudadanas、2015年2月23日)などの大規模街頭デモ運動に発展した。 国民党が大幅に支持率を失ったにもかかわらず、最大野党である社会労働党はこの社会的不満の流れに乗れず、2011年総選挙で失った支持率を回復できずにいた。専門家の仮説によれば、サパテロ首相最後の内閣とその経済政策の記憶が有権者の頭の中に新鮮に残っていたためであるとされる。2012年に行われた地方選挙は無残な結果の連続であり、2013年にはカタルーニャ州の協力者であるカタルーニャ社会主義者党(英語版)(PSC)との関係崩壊の恐れが党をさらに弱体化させた。ルバルカバ書記長の個人支持率は急落し、そのリーダーシップが疑問視された。2013年11月の党内政治会議後には危機が一時的に落ち着いたが、書記長選挙は2014年後半まで延期されることとなった。
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