乃木坂46の活動
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「AKB48握手会傷害事件」の記事における「乃木坂46の活動」の解説
AKB48グループに含まれる姉妹グループのほかに、AKB48の公式ライバルグループとして活動している乃木坂46がある。事件の影響はこのグループにも及んだ。 乃木坂46は事件5日後の5月30日に劇場公演『16人のプリンシパル trois』の開演を控えており、グループの運営スタッフは事件翌日の26日に同公演における警備を強化することを決めた。30日、厳戒態勢のもとで公演が行われた。まず、入場時にはおよそ1300人の観客に対して荷物検査と金属探知機による検査が行われた。金属探知機は5台用意された。持ち込み可能な手荷物は、縦と横の長さがそれぞれ40cm以内、かつ幅が20cm以内のものという制限が加えられた。会場に設置されているコインロッカーは、その使用が禁じられた。警備員も増員され、前年に行われた公演のおよそ2倍となる約50人(うち10人はボディーガード)が動員された。入場に時間がかかるという理由で、開場時間は予定より15分早められた。 握手会については、AKB48グループより先に実施される運びとなった。乃木坂46合同会社(以下、乃木坂46LLC)は、今回の事件の発生を受け、握手会について協議を進めた結果「ファンの皆様から握手会開催を切望するご意見を尊重したい」と判断し、事件から27日後となる6月21日にパシフィコ横浜で予定されていたシングル「気づいたら片想い」の個別握手会を開催することを決定した。開催にあたっては警備強化を行うこととし、検査などに時間がかかることから入場時間を早めることになった。当日の握手会は、厳戒態勢の下で開催された。入場時には手荷物検査および金属探知機による検査が行われたほか、警備員についても増員がなされた。手荷物検査においてはポケットの中やベルトとズボンの間などの確認、ペットボトルの飲料の試飲などの厳重な検査がなされ、ファンからは「まるで空港の検査。やりすぎだ」という意見も出た。主催者側のスタッフも「これまでは、ここまで細かい検査はしていなかった」と語っている。握手を行うにあたっては手荷物をすべて預け、握手は柵越しに行われた。なお前述のとおり、乃木坂46LLCはAKSサイドとの意見交換を行っており、この握手会における警備体制は、のちに再開されることになるAKB48の握手会へと受け継がれている。 その後、全国握手会も開催された。当初、乃木坂46はシングル「夏のFree&Easy」の全国握手会を「お話し会」と題されたイベントに変更することを発表していた。「お話し会」は、ファンとメンバーによる会話のみが可能であるイベントで、握手はできないという予定であった。また、ミニライブは従来どおり開催される予定であった。しかし7月14日、グループは「運営委員会で協議を重ねた結果、安全面での確認ができたため」という理由で、お話し会ではなく全国握手会を実施することを決定した。全国握手会は7月19日に開催された。予定されていたミニライブは、イベント運営の都合により中止が決定した。なお、日刊スポーツの記事は、「お話し会」への変更が全国握手会に限って予定されたのは個別握手会と全国握手会のシステムに差があること(個別握手会は事前の申し込みが必要だが全国握手会は握手券を持ってさえいれば誰でも参加できる)および事件が全国握手会で発生したことを踏まえたためであると推測している。 また、シングル「夏のFree&Easy」は、事件前にリリースされた前作「気づいたら片想い」と比較して売り上げが下がっており、リアルサウンドのライターであるポップスは、売り上げが伸びなかった理由のひとつが事件の発生であると推測している。
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