主電動機・駆動方式
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/13 14:21 UTC 版)
ボギー台車に2基設置されているPCCカーの主電動機はゼネラル・エレクトリック(GE)とウェスチングハウス・エレクトリック(WH)によって製造された。両社とも複数の種類を開発したが、基本的に出力41 kw(55 HP)・電圧300 Vと言う性能で統一され、PCCカーの出力は164 kw(220HP)であった。ただし戦後フィラデルフィアの郊外路線に導入されたPCCカーは高速運転を行うため、出力(75 HP)の電動機を用いた。これらの主電動機は各台車に直列接続されており、直並列組合せ制御と比べ消費電力が多いという欠点を有していた一方、多段制御による高加減速が可能となった。 線路と主電動機から車軸への動力伝達は、2箇所に自在継手を設置したカルダン軸と、車軸とカルダン軸の接点に設置された傘歯車によって行われる直角カルダン駆動方式が導入された。傘歯車にはグリーソン(英語版)が開発・製造する、振動や騒音を抑制する効果を持つハイポイドギアが用いられた。
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