主犯X
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/02 01:19 UTC 版)
犯行当時45歳。内野工務店の元下請け業者で、東京都豊島区雑司が谷在住の、自称右翼団体「愛国塾」塾長。 小田島と同じく北海道出身で、本事件までに、窃盗容疑などで計9回の逮捕歴があった。 1985年(昭和60年)夏から、1987年(昭和62年)7月までの2年間、府中刑務所で小田島と同時期に服役しており、小田島と親しくなり、先に出所して以降、犯行計画を立て、出所後間もない小田島に対し、犯行計画を持ち掛けたものと見られた。 府中刑務所を出所後、1988年(昭和63年)2月から、1990年1月まで、内野工務店の解体下請けをしており、年間約2000万円の取引があり、同社の内情にも通じていた。 アパート住まいだったXは事件後、家賃45万円以上の一戸建てに引っ越したり、金融機関に1億円以上の預金を入れるなど、不審な点が目立っており、先に逮捕された小田島を捜査本部が追及した結果、小田島はXと2人で、3億円を強奪したことを認めた。また、事件後に引っ越した新居を事務所に、右翼団体「愛国塾」を結成し、4,5人の塾員を抱え、同年8月には「反ソデー」で街宣活動を行っていた。8月24日、Xは拳銃を所持していたとして、警視庁光が丘警察署に、銃刀法違反容疑で逮捕されたが、9月14日に処分保留で釈放された後、当時41歳の内縁の妻とともに姿をくらました。 額から禿げ上がっており、かつらをつけていたことも多かったXは、身長161cmで、これは被害者らが目撃した男のうち、1人の特徴に合致するものだった。 本事件の刑事裁判では、東京地方裁判所(高橋省吾裁判長)から、1991年(平成3年)11月28日の判決公判で、懲役13年(求刑・懲役15年)の有罪判決を受けた。
※この「主犯X」の解説は、「練馬三億円事件」の解説の一部です。
「主犯X」を含む「練馬三億円事件」の記事については、「練馬三億円事件」の概要を参照ください。
- 主犯Xのページへのリンク