主犯への狙撃と死
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/11 14:23 UTC 版)
「瀬戸内シージャック事件」の記事における「主犯への狙撃と死」の解説
9時52分、Xが乱射を一時中断し、武器を持っていない状態でデッキに出て警察官らへ向って何か叫んでいた際に40m離れた防波堤に待機していた大阪府警察の狙撃手がXに一発射撃した。Xはその直後にその場に崩れ落ちた。船長が聞いたXの最期の言葉は「死んでたまるか、もういっぺん」であったという(銃を取ろうとしながら力尽きる様子が映像からわかる)。この瞬間はテレビにより生中継されていた。また、血まみれになりながらも逮捕される様子は新聞に掲載された。 左胸部に銃弾が貫通したXは、県立病院に搬送され緊急手術を受けたが、午前11時25分に死亡した。日本の人質事件として戦後初の犯人狙撃によって人質を救出した事件となった。また、広島県内で警察官が犯人を射殺したのは、1952年にダイナマイト密漁をしていた者が警察官の乗った漁船にダイナマイトを投げつけたため、防衛のために発砲して2人を即死させた事件(不起訴処分)以来の事だった。 狙撃の瞬間は広島テレビ放送(日本テレビ系列)のカメラによって記録されており、Xが崩れ落ちる様子が映像として残されている。以前はそのままで放映されていたが、当時と比べて放送倫理が厳しくなった現代ではXの顔がぼかされたり、射撃された瞬間の映像を流さないようにして放送していたりしている。
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